弊社は福井 直葬・自宅葬専門葬儀社として2019年9月21日より開業させていただきました。
福井でもお葬式というと葬儀社の式場を利用することが当たり前の時代に、あえて自宅での家族葬を専門とした葬儀社としての事業がうまくいくかどうかはわかりませんでした。
2020年に入り立て続けに自宅葬のご依頼をいただき結果、大変ご満足していただくお客様の反応を目の当たりにし、確実に私の事業スタイルを支持していただける方がおられる確信を持つことができました。
では自宅葬について改めて福井での葬儀の背景などもふまえ詳しくご紹介させていただきます。
福井でも平成20年ごろまで自宅や寺院での葬儀は一般的に行われていました。壁に幕を張り床に絨毯を敷き詰め、町内の方は炊き出しや受付の段取りなど 長老 的な方の仕切りを中心にある程度役割が決められており、町内の方が主体となって葬儀が行われていました。
しかし、平成20年ごろからは、様々な利便性により各葬儀社が保有する式場で葬儀を行うことが一般的になってきました。同時に変わっていったのは式場だけでなく、葬儀の主体が町内関係者から葬儀社へ移っていったと言えるかもしれません。葬儀時の食事や受付の手配を全て葬儀社側が行うようになってきたからです。
ではなぜ私は令和の時代になり便利な式場ではなく、自宅葬を専門とした葬儀社を始めたのか。そこには大きく3つの理由があります。
まず第一は費用の面です式場を使わない分、費用を抑えることができるわけですから。
そもそも自宅専門の葬儀社を作ることになったキッカケは以前の葬儀社に勤めていた時の、お客さまからの問合せで特に多かった問合せが「葬儀は最低いくらでできますか?」「葬儀にお金がかけられないんです・・」というものでした。
そこでどうすれば低価格な葬儀ができるのか考えたところ、自宅なら経済的な負担をかなり軽減でき、なおかつご満足できる弔いができるということに気づきました。
具体的な例をあげてご説明させていただきます。
例えば弊社のスタンダードプラン34万8千円ですが、同じくらいの花の量で、同じような内容のプランで葬儀社の式場を使った場合、だいたい倍近い料金60万円くらいもしかしたら70万円くらいの費用になるかもしれません。
これは単純に式場の使用料金が上乗せされただけというわけではなく、それに付随するスタッフの人件費やサービス料金等が発生します。
例えばみなさんがお通夜のお参りに行かれた時に、無料で振る舞われているお茶やジュースあるいは黙っていても配られてくるおしぼりなどにも料金があります。
大変ありがたいサービスではありますが、式場使用料の中に組み込まれている料金となりえます。
自宅の葬儀はそんな至れり尽くせりな環境ではございませんが、なるべく余計な部分をカットして経済的負担のないようなご提案をさせていただいてます。
これが自宅での家族葬のメリットの1つ目 低価格な葬儀ができる
平成の終盤の時代から福井においても家族葬というのが普及して定着してきました。
家族葬が定着した背景として、少子高齢化・核家族の増加と社会構造の変化が影響してると言えます。社会の変化イコール葬儀の変化、お葬式というのは社会生活の中の一部です家族葬の増加も社会の流れと言えます。
そしてこの令和2年上半期の新型コロナウィルスの影響でもぉほとんど家族葬にせざる得ない状況になっています。この新型コロナウィルスに関しては今後どうなるのかは全然わかりませんが、福井でも新型コロナウィルス流行前から家族葬の増加と普及により通夜葬儀のお参りに来られる方は昔に比べるとずいぶん減ってきていると感じます。
家族葬なら遺族・親族合わせて10人前後という葬儀ももはや珍しくなくなりました。10人前後であれば、昔の田んぼの田の字のような家ではない、近代的な家でも十分葬儀ができます。
つまり自宅での家族葬は広いスペースが必要ないので、移動もなく一番落ち着く空間になりえるわけです。
これが自宅での家族葬のメリットの2つ目 少人数の家族葬に最適
やっぱり自宅の葬儀には価値があると思います。
特に福井ではたくさんの方にとって自宅というのは人生の中で最も長い時間を過ごしてきた場所です。中には生まれてから死ぬまで同じ家に住んでた方もおられると思います。あるいは自分が建てた家だったりして、たくさんの思い出が詰まってるはずです。
令和元年に他界されたジャニー喜多川さんも、ご自身の事務所で家族葬を希望されました(家族葬といっても100人くらい)そういう特別な場所で最期を迎えることができるっていうのは一つの幸せだと考えています。
最近では自宅で最期を迎えたい、自宅での看取りっていうことも見直されてきてます。つまり自宅でお見送りできること自体が大きな価値と言えます。
自宅での家族葬のメリットの3つ目 自宅で見送る
福井においてもご自宅で葬儀を執り行うことは大変有意義ですが、いくつかの確認事項がございます。
・お参りに来られるご親戚の駐車場の確保等を考慮くださいませ。
・お棺が出れる扉の間口があることをご確認くださいませ。
(ご心配な場合はご相談いただければ様々なご提案のご用意させていただきます)
・部屋のお掃除が必要な場合はお手伝いさせていただくこともできます。
・食事、引出物、不当等は全て弊社で手配可能です。
福井でもお寺での葬儀は古くから活用されていました。ご自身の菩提寺や近くの大きなお寺で葬儀をされることも珍しくありませんでした。 しかし葬儀式場での葬儀が一般的になるにつれて、空調設備やいす席の確保、お寺の構造によっては階段がたくさんありお年寄りの足腰に負担がかかるといったことが目立つようになりました。このように最近ではお寺での葬儀は何となくしんどいし不便といったイメージがあるかもしれませんが、お寺での葬儀も家族葬として執り行うと、実は大変快適な葬儀ができるようになります。
飾り付けに関してはお内陣(正面の仏像の間)を正面とした式場とすれば、花祭壇以上の荘厳な飾り付けとなり支出する費用が抑えられますます。
使用料も自身の菩提寺なら「お気持ち」で対応いただけますし、最近ではお寺さんも法要などで使う椅子もたくさんあり、少人数の家族葬なら十分こと足ります。
昔のお寺での葬儀では廻り焼香(福井特有)なので、出入り口の開け閉めが多く、外気が中に入り空調が保たれませんでしたが、家族葬なら扉の開閉が少ないので、夏や冬でも室温を保つことができます。
もちろんお寺での宿泊も可能です。お寺にお布団が無い場合は弊社で手配も可能です。
福井にはたくさんのお寺があります。しかし残念ながら昨今の人口減少や宗教離れなどで檀家さんが減ってしまい、中には後継者のいないお寺さんもございます。
しかしこのような時代だからこそお寺を葬儀場として活用することに意味があると思います。そしてこれほど仏事をするのに相応しい場所はございません。私がこの事業を考案している時、町内の方が「自分の家族は世話になったお寺から送ってあげたい」と言ってられたことを覚えています。中には自分の尽力で成り立っているお寺での葬儀を望まれるかもしれませんね。
集会場もまた昔は頻繁に葬儀会場として活用されていた施設です。
最近は福井でも集会場が公民館として綺麗に建て直されたところもありますが、まだまだ古い集会場はたくさんあります。しかし時代と共に利用される頻度が減少してしまった集会場もあります。
実は新しい公民館では、残念ながら葬儀の会場として使用できないと決まってしまっているところもあります。
私が思うに建物が福井において葬儀場として機能する最低限の条件として「空間」「トイレ」「駐車場」この3つがあれば葬儀は十分可能です。そしてこの条件を満たし尚且つ低価格で使用できるのが集会場です。
集会場なら郊外の方も街中までわざわざバスを出さなくても、地元の方に見送っていただくことができます。 通夜・葬儀の食事も町内の方に賄いをしてもらわなくても、弁当などの手配で十分です。
昔の一般的な葬儀として集会場では少し不便な面もありました。建物や駐車場の広さには大小あると思いますが、家族葬という点で見ると十分な機能を備えています。私は好きですね(^^)/集会場の葬儀が。
自宅葬専門葬儀社を始めるにあたって1つの目標として設定しているのが、福井の介護施設で家族葬ができる施設を増やすことです。
まず病院や介護施設で入居者が亡くなった場合、24以内に火葬してはいけないという日本の法律があります。そのため通常は死亡後すぐに葬儀社が病院や介護施設にお迎えに行き、ご自宅や葬儀社の安置所へご安置されます。病院でも介護施設でも死亡後は基本的に長時間その場所に安置はしてくれません。つまり、施設から直接火葬場へ出棺という直葬は普通はできないのです。
介護施設で亡くなる方の中には身寄りが無く、もし亡くなった時も遠い親戚が数名で狭い安置所から出棺という少し寂しい葬儀になりがちです。もし、介護施設で24時間以上ご安置していただき、介護施設から火葬場へ出棺することができれば、同じ入居者やスタッフのみなさんに見送っていただくことができます。同じ施設に長年入居している入居者やスタッフはもはや家族であり、介護施設が第二の自宅と言えるのです。
さらに24時間以上、故人さまを介護施設にご安置していただくことに、少なからず介護施設への負担が発生することに対し、弊社より施設の使用料をお支払するご用意がございます。
介護施設での家族葬は都心部でもまだまだ発展途上ですが、今後の高齢化社会の中で、費用をかけずより簡素な介護施設での家族葬のニーズは確実に増えていくと確信しています。後はいかに各介護施設の経営者レベルの方へのご理解をいただけるかが鍵になると考えています。
福井でも教会では一般的に信者さんが昔から告別式の式場として親しまれてきました。教会での葬儀をご検討されている場合は事前に普段お世話になっている教会の方にご相談しておくといざという時スムーズに進みます。
福井の教会では家族葬でも一般葬でも受け入れていただけます。
宿泊施設つまりホテルや旅館または民宿などの施設で執り行う家族葬です。
このような宿泊施設での葬儀は福井では一般的ではありません。日本のどこかのホテルで葬儀をしているところがあると風の噂で聞いたことがありますが、具体的なことは調べられませんでした。
宿泊施設で葬儀を執り行うことは物理的に大変合理的です。その場で食事ができ、遠方の親戚の宿泊の手配もその場で容易にできます。特に家族葬なら参列者も少なく、他の宿泊客の迷惑になることもありません。
実際に福井の旅館で葬儀場として使う許可をいただいたところがあったのですが、ご親戚の反対でこの話しは無くなってしまいました。
家族葬の会場として宿泊施設はとても便利です。しかし施設側の方からすると宿泊施設で葬儀を行うことに不快な思いをされる方がおられるかもしれません。そういった方に配慮し、積極的に葬儀式場として受け入れていただくオーナーは多くはないかもしれません。ただ全くいないわけではないと思うので、いずれ福井か別の地域の宿泊施設で葬儀が行われることが注目される日が来るかもしれません。
葬儀は時代とともに姿や風習また考え方まで変わることもあります。福井でもすっかり定着した 家族葬 その背景や内容についてご紹介いたします。
私が福井の葬儀会社に入社した平成18年ごろはまだ一般的に自宅や集会場やお寺で葬儀が行われていました。(自宅やお寺の葬儀を通称「現場」と呼んでいました。) 現場での葬儀と葬儀社が保有する式場での葬儀は当時まだ半分くらいだったと記憶しています。
平成20年頃を過ぎると現場での葬儀が減少していき、葬儀式場での葬儀が増えてきました。理由としては
・葬儀式場で食事を準備してくれるので、町内の方が料理を作らなくてよい
・住宅街では確保しにくい駐車場が十分に確保されている
・自宅や狭いお寺では一度に会葬者が入らないため通夜などは2回に分けたりしていたが、広い葬儀式場なら1度で通夜を済ます ことができる
・熱い夏でも寒い冬でもエアコンが十分に効いている
・足の悪い年配の方だと椅子席がありがたい
・福井の各地で葬儀式場が建設された
・葬儀社の人間が葬儀式場を勧める など
まるで現場の不便さを解消するかの様に葬儀式場の利便性が上がり今となっては、福井でも葬儀式場で葬儀をするのが当たり前のように思われています。
平成25年か、もう少し前くらいから福井でも 家族葬 という言葉を聞くようになってきました。いわゆる一般のお客様にご遠慮いただき身内だけで葬儀を行うというスタイルです。
ただこのスタイル自体は私が葬儀業界に入ったころから行われており、そのころの呼び名は「密葬」という呼び方をしていました。私が初めて 家族葬 と聞いたときは密葬をちょっと言い換えて親しみやすくしただけでしょ⁉と思っていたのですがこれほど浸透するとは考えていませんでした。
福井で家族葬の言葉が使われだした当初はみなさんなかなかピンとこず、葬儀社への問い合わせや様々なトラブルもありました。
・遺族は家族葬を望むが親戚が家族葬を認めず揉めることになる
・遺族は家族葬のつもりだが、結果的にたくさんの参列者が来てしまい段取りがうまくいかずパニック状態になる
・家族葬で執り行いますと言われた町内や会社の関係者も、経験がないからお参りに行っていいのか、お参りに行ってはいけない のかわからない
・誰にも知らせず家族葬で行い、後日葬儀が終わったことを知らされた友人や親戚が「教えて欲しかった」「お参りに行きたかっ た」と言われる
・葬儀後、訃報を知った方が後から後から自宅へお参りに来られ、その対応が負担になる
・家族葬にすると葬儀費用が安くなると思ったのにあまり安くならない
このような話しをよく耳にしたので、我々葬儀社も安易な理由での家族葬の選択はリスクを伴うことを説明しましたが、なかなか聞いてもらえないこともよくありました。
そして平成も終盤に差し掛かるころ、福井でも家族葬に対して抵抗感がなくなり、一般的に受け入れられるようになりました。特に会社関係ではご遺族が「家族葬」とお伝えされると「わかりましたよ」と言った感じで、代表の方が香典を持ってこられるくらいでたくさんの方がお参りに来ることはほとんどなくなりました。
わかりやすいのが新聞のお悔やみ欄で「近親者で執り行います」や「近親者で執り行いました」という掲載が増えたことは、葬儀社の人間でなくとも気づきます。さらに新聞のお悔やみなどに一切掲載せずに葬儀を終了される人もいます。その数も増えていっているように感じます。
家族葬が増えているのは、単純に福井にも浸透してきたというだけではなく、今の時代の特徴が如実に表れている結果になります。時代の変化と共に家族葬が増える3つの理由をご紹介したいと思います。
日本がかかえる大きな問題の一つともなる超高齢化社会。平均寿命が男性で81歳 女性で87歳そしてこの先さらに平均寿命は上がっていくというデータも出ています。つまりこれくらいの年齢で亡くなると友人や兄弟もすでに他界されていたり、体が不自由になっていてなかなか葬儀のお参りに来ることができない状態になっているのです。
また高齢で亡くなる場合、喪主を務めるこのになる子供さんもすでに会社を定年退職されていて、葬儀をしても会社の関係者がお参りに来ることはほとんどないと言われることがあります。亡くなる方も、その子供さん方も高齢になり、人付き合いがどうしても疎遠になってしまい結果的に家族葬を選ばれることになります。
ご両親が福井で生活をされていても、その子供さん達はすでに県外で家庭を築き家を建てられていることがあります。逆に県外から来て他の親族から離れて福井に定住することを選択されるケースもあります。(私もこのタイプです。)
距離が離れると親戚同士の当然付き合いも疎遠になってきます。すると前述で述べたような親戚が高齢化している場合や、あるいは関係性があまり良好ではない場合、ご遺族の中で「葬儀の参列は控えてもらおう」という話しがでてきます。
ただ親戚筋と疎遠になっているというより、もともと親戚がほとんどいない方もおられます。理由は疎遠や死別といったこともありますが、未婚や離婚されてられる場合もご親戚の人数がたくさんおられることは少ないです。
近年、あるいは今後の福井の社会の傾向としてこういった核家族化は家族葬が増えていく理由の1つになります。
福井でも長引くの景気の低迷や消費税の増税や年金・社会保障制度など経済に対する不安を抱える方はたくさんおられます。2020年時点で70歳を越えてられる方はまだ現役時代の貯金があったり十分な退職金や年金で金銭的な不安は少ないようです(一番不安な事は健康面なんだそうです)。
しかしその次の世代、いわゆる団塊ジュニア世代や50代の現役世代は退職金や年金あるいは現時点での雇用そのものにも十分な安心感を得られる人はごく一部なんじゃないかと思います。
ひと昔前までは福井の葬儀というと、花形が祭壇の大きさで「祭壇の大きさ」=「故人への弔い」という考え方がありました。もちろん弔いの気持ちの表現は人それぞれなので華やかな祭壇で見送っていただくのは大変結構だと思います。しかし中には祭壇に多額の費用をかけることに価値を感じない、あるいはかけたくても経済的な点で費用をかけられない方もおられます。
また、ご高齢の方のご意見で多いのが、「自分の時は火葬だけでいい」とおっしゃることがあります。その言葉の真意としてはやはり残る家族に負担(特に経済的な)をかけたくないという気持ちがあるようです。(私の母親もそのように言っています)
さらに少し飛躍したケースでいうと、葬儀そのものが必要ないと思われる場合もあります。当然祭壇などの装飾の必要性もなくごくごくシンプルなスタイルでの葬儀(?)を望まれます。
葬儀を簡素に行われる理由は経済的な理由だけではありません。
葬儀というともともと不透明な部分が多く、葬儀が発生してから数日間で多くの重大なことを決定しなければいけないプレッシャーと、お参りに来られるたくさんの参列者への対応や、お焼香の読み上げの順番を決めないといけないなどの精神的な負担がたくさんあります。
そこへ家族葬などで葬儀を簡素化することで少しでも精神的・肉体的な負担を軽減することができます。(ただし、状況によっては逆に負担が大きくなるケースもあるのでご注意ください)
様々な要因がありますが昨今の葬儀に対し経済面・精神面・肉体面で大きな負担を伴うことに価値を感じなくなっている人が増えているように思います。今後の社会の流れから景気の回復や年金制度・社会社会保険制度への期待は薄いと私は考えてます。もしかしたら私と同じように考える方もいらっしゃるかもしれませんね。そして今後も葬儀の簡素化の流れは進んでいきます。
福井でも家族葬という言葉が使われるようになった時から「家族葬」ってなんですか?という問合せがよくありました。そもそも家族葬とは明確な定義はなくみなさんが疑問に思われるのも当然です。
家族葬というだけあって、ご家族で葬儀を行われれば家族葬になります。ここはそのままなのでわかりやすいと思いますが、問題は次からです・・。
家族葬って「親戚はどもまで呼ぶものなのですか?」とよく聞かれます
ここでまずクリアにしておきたいことが「呼ぶ」という概念に少し誤解がある場合があります。まずご不幸があった場合、葬儀のスタイルが家族葬であろうがなかろうが基本的にご親戚には訃報を連絡しなければいけません。(連絡したくない・できない事情がある場合もあるかとは思います。)訃報の連絡を入れた段階で葬儀に参列されるかどうかはご親戚の判断にゆだねられます。確認が必要なのは少し時間が経って食事の数の手配等で葬儀参列の出席の人数を把握したいときに確認していただければ結構です。
万が一、ご親戚に葬儀出席を遠慮して欲しい場合は率直にお伝えした方がいいと思います。曖昧な言い方ではお互い混乱を招きますし、後々になっても段取り上スムーズに物事が進まない場合があります。とは言えご親戚に葬儀を遠慮してもらうというのは中々言いにくいことですし、よほどの理由がない限り言わない方がいいです。
つまりご親戚に関しては福井の場合、家族葬でも基本的にはお参りに来ていただく前提で考えていただいた方がいいでしょう。
家族葬って「友人や町内の一般関係はどこまで知らせるの?」
ここからが家族葬と一般葬との大きな違いと言えるかもしれません。
私がいつもお客様に説明している一般葬と家族葬の最もわかりやすい基準は、特に福井では``新聞のお悔やみ欄に掲載するかしないか‘‘とお伝えしています。
実は人口の多い都心部ではこの「新聞のお悔やみ欄」というものが存在しません。なのでインターネットやメディアでもそういった説明はありませんが、福井において家族葬で行う意思を表示するには最も明確な基準になります。逆に言うとお悔やみの載せ方以外は一般葬と家族葬の違いはほとんどないとも言えます。
その他の違いと言えば送迎のバスだとか会葬礼状がちょっと少ないとかの違いしかありません。たまに家族葬だとお寺さんのお経が短くなるなどおっしゃる方がおられますがそんなことはありません。どちらかと言うと「家族葬だから祭壇は小さくていいよね」とか「家族葬だから食事も質素でいいよね」などの理由付けの一つになっていることの方が多いように感じます。
お寺さんもお経が短くなるということはありませんが、通常2人・3人で来られるところを家族葬だから1人でお願いされているところはよく見かけます。
話しを戻しますと福井の一般葬の場合、友人知人への訃報連絡は特別親しい方以外は、この新聞のお悔やみ欄でお伝えすることが一般的です。会社関係には直属の上司や代表者へ、町内関係には自治会長や区長へ連絡すれば回覧なりで訃報を全体へ連絡してくれます。
そして福井の家族葬の場合は知人友人に対しては基本的に連絡をしない前提になります。どうしても訃報の連絡を入れなければいけない人や団体へは、訃報を連絡したうえで家族葬で行いますとお伝えするのがいいと思いますが、お参りに来られるかもしれませんね。
会社関係には身内に不幸があった時、家族葬の場合でも連絡をしなければいけませんが(慶弔休暇とか)最近は福井でも「家族葬です」と伝えれば、みんながみんなお参りに来られることは少なくなりました。代表者が香典を取りまとめて持ってこられることはあるかもしれません。
町内関係は家族葬で行う場合でも一般葬と同じように、まずは自治会長などに訃報を連絡した方がいいと思います。長年お住まいならなおさらです。そして家族葬で行うむねをお伝えし、その内容で町内全体に連絡していただくか、自治会長以外は連絡しないことをお伝えします。葬儀式場を使われる場合は、送迎バスなどは用意しないこともお伝えします。中には通夜・葬儀にお参りに来られなくても、故人様がご安置されている場所へ直接お参りに来られることはあるかもしれません。ただ中には家族葬でも、町内の方にはお参りに来て欲しいとおっしゃる場合もあります。それはそれでそのように訃報連絡をしていただければいいと思います。